淫蕩の日々

診断結果 と一緒にいると、自分の知らなかった感情が次々と溢れてくる。その激情に身を委ねたのは、なんてことはない、ほんの些細なことがきっかけだった。

昏い衝動は日に日にを汚したい欲望へと変わる。そうしてその日、賽は投げられたのだ。
ソファで隣同士に座っていた際に指が触れた。いつもならすぐ離れるのに、今日は長く――どころか、軽く絡まった。互いに互いを見ないまま指だけが絡まり続け「――」均衡を破ったのはどちらだったか。衝動的に情熱的に互いを貪るように唇を重ね、肌を合わせる。「はっ、あっ」荒々しく熱い呼吸音だけが響き渡る中、の服の内側に手を伸ばす。「ひゃっ、んんっ」キスから先は想定外と言わんばかりの動揺だったが、甘い悲鳴は唇を塞いで黙らせた。
解き放たれた欲望と衝動のままに、を犯そう。隆起する肉棒を前に、が息を呑むのがわかったが、止められる段階はとっくに過ぎていた。なにより、煽ったのはなのだ。

「んっ、あんっ」を組み敷き、正常位で犯しながら、掌で乳房、臍、下腹部を撫でていくと震えた声をあげる。「んっ、ふ、ふっ」唇を唇で塞ぐと、抵抗しているようでそうではなく、すんなり受け入れられた。快楽と拒絶で揺らいでいるのだろう。なら、何も考えられなくさせればいい。「ふっ、ふ、ん、んんっ――」肉が打ち合い、乱れた音が響き渡る。その間も全身へ愛撫は続ける。「ふ、あっ、あ、あ、ああぁっ」ようやく解放された唇から零れた声は、快楽に濡れている。手応えを感じて突き上げると、は体を弓なりにしならせて果てた。
こうしてを朝まで犯し、朝が来てもなお犯し続けた。

「やっ、あっ、ああっ」犯されていたはずなのに悦んでいる。がそれに気付いたのは、夜をとっくに過ぎてからだった。下半身が抵抗を辞め受け入れたのは苦痛を避けるため仕方なくだったが、拒絶で突き出した腕はいつの間にか離さないでとしがみつき、抵抗を叫んだ唇は嬌声をあげ相手のそれを啄んでいる。自身を守るためといいつつ受け入れたのはどこだったのだろうか。「やんっ、ああ、あ」その思考もすぐに快楽で塗り潰される。そしてそのまま最後まで戻らなかった。
それがこの日々の始まりだった。

雑踏を歩きながら、が抱き着いた腕に力をこめ、声を出すのを耐えていた。「……っ」の外套のポケットに手を入れ、歩くタイミングに合わせて自然に指を動かし、内袋越しに秘部への刺激を与えていたのだが、薄布越しでも濡れているのは十分にわかっていた。それで満足できる体ではなくなっていることも。「……はっ♡」限界に達したと判断し、を人気のない場所へ誘う。「ここ、で……?」言葉でこそ抵抗を示すが、快楽が勝っていることは体が表している。「あっ、んん……!」野外の行為で教えることはまだまだ多い。
「っは、あぁ……まだ、たりない……」うわ言のように漏れた声には悦びが滲み、拒絶の色はどこにもない。が快楽に溺れはじめているのは明白だった。
そこから調教の日々は過熱していく。

「――っ♡」がその日何度目かわからない絶頂を迎えた。全身の力は抜け、嬌声すら消えて吐息だけが漏れている。そろそろかと肉棒を抜こうとすると、は腰を落としたまま動かない。「っ♡」体は動かないのに、中が搾り取ろうとひくついた。「はっ♡っ♡」咥内を迎える舌の動きは鈍く、体も反射程度でしか動いていない。意識が朧でも、何をすればいいか体は覚えて、求めている。喰らい尽くされることを望むような姿に、肉棒が昂ると肢体は締まって応えた。

「あっ、あっ、あ、あっ」また奥を突かれた。頭の中が真っ白になってまたイってしまう。「あ、あんっ、ふぁ♡、あ」どうしてこんな気持ちのいいことを誰も教えてくれなかったのだろう。いや、だからか。「っす、き……ぃ♡」こんな素晴らしい快楽を与えてくれる肉棒を、別の誰かになんて渡したくない。自分だけを埋めていて欲しい。なら自分も求められるようもっと悦くならなければならない。独占されることで得られる愛情はの心と体を淫らに満たしていた。
「あた、ってるぅ……っ♡もっとぉ、おか、してぇ……♡♡♡」それは紛れもなく、の本心から零れた言葉だった。
が身も心も堕ちたという確信は、快楽に蕩けた声、昂りを締め上げる肢体、その現状に陶酔しきっている瞳、すべてが表していた。

「おなか、おりてる…んっ♡」壁に手をついて、喘ぐの腰をつかんで奥を突く。言う通り、いつもより浅い場所で手ごたえがあり、突かれる度には嬌声をあげる。「あかちゃ、できちゃうっ……♡♡♡」無意識に零れた言葉にはっとしたのはだけではなかった。「あっ♡あっ♡あんっ♡♡♡」途端勢いを増す注挿と呼応するように腰が動く。両腕を腹部に回して腰を密着させながら、肉棒を最奥に押し当てるとが手を重ねた。「~~~♡♡♡」熱が腹部に広がった感覚が伝わるのと、がイくのは同時だった。
妊娠すると食の嗜好が変わるとはよく聞くが、性の嗜好も変わるらしい。「……あふっ、あっ♡」鏡を前に、卑猥な下着姿のは獣のように犯されていた。重くなった乳房の尖端を引っ張られ、首筋を軽く噛まれると、全身を快楽が駆け抜ける。今までになかった感覚だ。「もっとぉ♡めちゃくちゃにしてぇっ♡」それでも頬は上気し淫らに腰は揺れる。浅ましい雌の姿を鏡越しに確認するとは振り向き、唇を重ねる。これから体や嗜好がどう変わっていくのか想像もつかなかったが、胸が高鳴っていることは間違いなかった。

朝。ベッドの上で組み敷かれたが頬を染め、潤んだ瞳で切なそうに呟く。
「あふれちゃうよぉ……」
どれだけ体と心を快楽に堕としても失われぬ初々しさに思わず口付けを落とし、舌を絡める。自分だけを求め、支配されることを望んだ可愛い宝物。
さあ今日も、と愛しく淫らな時間を過ごそう。


2023/08/21

きみを僕だけのものに堕とす。【2022/09/04】遊んでくれてありがとう。色々増やしたり直したりしました。
@midoridama1
翠珠@midoridama1

診断人数75.5
62
2,232
262
R18 R-18 エロ
4,096通り
診断結果: 診断するたびに変化
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