【R18】肝試しに行ってみた

診断結果  は友人たちにそそのかされ、一人で夜の廃病院を訪れていた。

 最初に入ったのは遺体安置室だった。

 もう使われていないことは分かっているのに、どことなく他より温度が低く感じる。背中を震わせ、部屋を出ようと振り向いたところで楓は固まった。開けておいたはずのドアがいつの間にか閉まっている。さらに背後ではカシャン、カシャンと個別のドアが開く音が続く。パニックになり、必死にドアを開けようとする手を後ろから掴まれ楓は大きな悲鳴をあげた。掴む手に温度はなく、こちらを見る瞳に生気は宿っていない。叫び続ける楓に死者たちが次々と群がり舌を這わせ、温度のない凌辱が始まる。
 恐怖に泣き叫ぶ楓の声は、いつの間にか狂ったような喘ぎ声へと変わっていた。

 ふらつきながらたどり着いたのは霊安室だった。

 線香の煙なのだろうか。室内は白く煙っていて、部屋の中央にある台の上に誰かが横たわっている。恐る恐る覗き込んでみると、何故か全裸のその男性は、怪我などもなく安らかな表情で眠っているだけのように見える。ただ一つ、おかしなことに雄の象徴であるモノが大きく膨らみ腹につくほどそそり立っている。それを目にした途端、楓の喉がコクリと鳴る。半ば無意識に下着を脱ぎ捨て台に上がった楓は、あろうことか男に跨り、硬くなった肉棒をナカに埋め腰を振り始めた。非常識で不謹慎なことをしている自覚はある。けれども体の奥から湧き上がってくる欲求が抑えきれない。
 夢中になって快楽に耽っている楓は、閉じていたはずの男の目がじっとこちらを見つめていることに気付いていなかった。

 気が付くと、は院長室の床に倒れていた。

 広く大きな窓の前にある重厚なテーブル。その向こうにテーブルに相応しい立派な椅子がある。その椅子が誰もいないはずなのにユラユラと揺れている。怖々と近づくと誰かにフゥと煙を吹き付けられる。それを吸い込んでしまった途端、楓は虚ろな表情になり、スルスルと服を脱ぎ始めた。全裸になり、そこに座る見えない何かにしなだれかかる。腕を宙に回し、舌を突き出し深く口づけを交わしているように何もない場所で瞳を閉じた。
「ごしゅじん、さま…」トロけた表情で涎を垂らしながら楓は椅子に跨り腰を落としていく。まるで誰かがそこにいて、対面座位になるかのように。ギシギシと音を鳴らす椅子は、何故か楓の腰の動きよりも重く大きく揺れている。
「あ、はぁ、ん、すてき、ですっ、ごしゅしんさま、ぁ、もっと、いっぱい、だいてくださいぃ…」何もない空間に抱きつき、腰を振り続ける楓は完全に正気を手放してしまったようだ。
 朝日が昇りきってもなお、絶頂に啼く楓の声は止むことがなかった。


2024/01/25

肝と書いてエロと読む。安易な肝試しはやめておいた方が身のためです。
何が出てくるか分かりませんからね。
かなり長文、ホラー要素強め。
ホラー、幽霊、人間、触手、等々。訪れる場所によっていろいろ出てきます。
@UsUddCu4qpAUcbH
イオ@UsUddCu4qpAUcbH

診断人数25.6
81
788
70
R18 エロ
9,737.1通り
診断結果: 診断するたびに変化
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