隅

夜と昼の眷属に別れてぐるぐる...................... 巨大な白銀の狼が夜を追い立て咆哮した。それが夜明の合図。ハティ達は銀狼のあとに続いて夜を切り裂いて進んだ。光をまとい大地に活力を与えた。その背後からもう一つの遠吠えが轟く。それは夜を導く巨大な黒い狼。星を携え大地に安息を与えるため、スコル達が後に続く。昼を飲み込みながら。これは昼と夜を紡ぐ物語。