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目隠しをされ、足元にぽっかりと空いた空洞にその身を落とされた。じゃら、と響く金属の擦れた音。直後、繋がれた鎖に両手首が引っ張られ、宙吊りになった身体が少しずつ下へ下へと降りてゆく。
名無しのはこの場所に神様がいらっしゃる、ということしか知らない。そして自分がその生贄として今まさに捧げられようとしているのだということしか。
…捧げられた生贄の行く末は?過った思考に身が竦むけれど、もう自分に逃げる術などない。
やがて空洞の底に着いたのだろうか、下降する際に響いていた鎖の軋む音が止まった。だが宙吊り状態は変わらず、全体重のかかった両手首が酷く痛む。
うぞり、と何かが蠢くのを感じた。…神様、だろうか?視界が封じられているため何もわからない。
ずるり、とまた音が。刹那、名無しのの身体はぬるりとした何かに絡め取られ、「ひっ」と引き攣った声が零れる。
拘束された身ではまともに抗えず、全身を這い回るそれらに怯え震えるしかできない。
不意に、目を覆っていた布がずれ、視界が開けた。そして、神様の正体に絶句した。
うぞうぞと蠢く触手の化け物。…こんなのが、こんな化け物が、神様なわけが。
不意に首筋に痛みが走る。が、すぐさまそれは別の何かに塗り替えられる。注入されたものがあっという間に体内を駆け巡り、纏わりついていた触手にも過敏に反応し、びくびくと身体が勝手に跳ねる。
あつい、あつい、あつい!
まるで全身が性感帯にでもなったかのように酷く疼いて、どうにかしてほしくてたまらない。
触手の体液ですっかり思考を蕩かせてしまった名無しのは、ゆらゆらと腰を揺らめかせる。
ぐいと両足を掴まれ開かされ、震える下肢をざらりとした触手で満遍なく擦り上げればとろとろと蜜を零し容易く下の口を開いた。
ずりゅりゅ、と胎内に這入り込んできたのは少し硬めな短めの毛で覆われたブラシのような触手だった。それが軟い粘膜をぞりぞりと擦り上げながら奥へ奥へと侵入され、堪らず身悶え嬌声を上げ続ける。だが、それは序の口でしかなかった。とある一点をぞり、と抉られた刹那、突き抜けた快感に背を仰け反らせた。
「ひ、ぃッ!や、だめッ!そこ、だめ、…ッやぁあッ!!」
過敏な反応に其処が弱点だと理解したらしい触手が執拗なまでに弱点ばかりを責め立てた。過ぎた快楽に泣きじゃくる名無しの。しかしどれだけ泣こうが喚こうが延々と弱点を苛め抜かれ、何度も絶頂へと追い詰められるのだった。
どぷどぷ、と胎内に触手の体液が大量に吐き出され、しなった身体が不意にかくんと弛緩した。
あれから延々と凌辱を受け続けた名無しのは、身も心もとっくに限界を迎えていた。
ぐったりとした身体からずるり、と触手が引き抜かれた途端、すっかり緩んだ穴からぼたぼたと白濁が滴り落ちてゆく。
…やっと、終わったのだろうか。と僅かに気が緩んだ直後、透明な管のような触手?が代わりに挿し込まれ、絶望にギュッと目を瞑りながら身を震わせる。
それはただひたすらに奥の突き当りまで侵入を果たし、更なる奥をも抉じ開けようとぐりぐりと抉り始めた。
だめだ、そこだけはだめだ…!本能的に恐怖し、逃げを打つも容易く抑え込まれ、容赦ない突き上げにびくびく身体が跳ねる。
そして。
ぐぽん、と嵌ったのを感じ、かひゅ、と息が漏れた。
次いで、何かが放たれ胎内を満たしてゆくのを感じ、掠れた悲鳴を上げた。
何を施されているのか、透けて見える箇所へと視線を向けたのは半ば無意識だった
歪な黒い粒を覆う半透明のゼリーのような物体が幾つも連なって透明な管を通過している。それは随分とカエルの卵に酷似していた。
卵。今次々と自分の腹に詰め込まれているのは触手の卵だ。
理解してしまった事実に名無しのは恐怖でガクガクと打ち震える。
だって、もしこれらが孵ってしまったら、自分はどうなってしまうのか。
精神的ショックに耐え切れなかった意識が暗闇へと落ちてゆく。
これがすべて夢であってくれたなら。そんな有り得もしない願望を抱きながら、名無しのはつかの間の安寧を求めて意識を手放した。
母体の腹はすっかり妊婦のように膨れあがった。直後、役目を終えた管の触手がぐぽん、と引き抜かれ、ビクン、と大きく跳ねた身体に逆流を防ぐための栓代わりかつ卵に栄養を注ぐための触手を突き立てた。
すっかり仕上がった苗床を持ち帰ろうとして、今更ながらに拘束が邪魔だなと気づき、それのみを腐食させ取り去った。
ぐったりとした母体をいっそ恭しく運びながら巣へと向かう。どうにもこの生物は母体に適しているものの脆く壊れやすいのだ。
まあ何故か定期的に補充してくれるので助かってはいるが。
手遊びに注いだ栄養が卵に行き渡るよう攪拌し、びくびく震える素直な反応を愉しみながら、さて今回の苗床はどれだけ保ってくれるかなと足取り軽く巣を目指した。
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名無しのはこの場所に神様がいらっしゃる、ということしか知らない。そして自分がその生贄として今まさに捧げられようとしているのだということしか。
…捧げられた生贄の行く末は?過った思考に身が竦むけれど、もう自分に逃げる術などない。
やがて空洞の底に着いたのだろうか、下降する際に響いていた鎖の軋む音が止まった。だが宙吊り状態は変わらず、全体重のかかった両手首が酷く痛む。
うぞり、と何かが蠢くのを感じた。…神様、だろうか?視界が封じられているため何もわからない。
ずるり、とまた音が。刹那、名無しのの身体はぬるりとした何かに絡め取られ、「ひっ」と引き攣った声が零れる。
拘束された身ではまともに抗えず、全身を這い回るそれらに怯え震えるしかできない。
不意に、目を覆っていた布がずれ、視界が開けた。そして、神様の正体に絶句した。
うぞうぞと蠢く触手の化け物。…こんなのが、こんな化け物が、神様なわけが。
不意に首筋に痛みが走る。が、すぐさまそれは別の何かに塗り替えられる。注入されたものがあっという間に体内を駆け巡り、纏わりついていた触手にも過敏に反応し、びくびくと身体が勝手に跳ねる。
あつい、あつい、あつい!
まるで全身が性感帯にでもなったかのように酷く疼いて、どうにかしてほしくてたまらない。
触手の体液ですっかり思考を蕩かせてしまった名無しのは、ゆらゆらと腰を揺らめかせる。
ぐいと両足を掴まれ開かされ、震える下肢をざらりとした触手で満遍なく擦り上げればとろとろと蜜を零し容易く下の口を開いた。
ずりゅりゅ、と胎内に這入り込んできたのは少し硬めな短めの毛で覆われたブラシのような触手だった。それが軟い粘膜をぞりぞりと擦り上げながら奥へ奥へと侵入され、堪らず身悶え嬌声を上げ続ける。だが、それは序の口でしかなかった。とある一点をぞり、と抉られた刹那、突き抜けた快感に背を仰け反らせた。
「ひ、ぃッ!や、だめッ!そこ、だめ、…ッやぁあッ!!」
過敏な反応に其処が弱点だと理解したらしい触手が執拗なまでに弱点ばかりを責め立てた。過ぎた快楽に泣きじゃくる名無しの。しかしどれだけ泣こうが喚こうが延々と弱点を苛め抜かれ、何度も絶頂へと追い詰められるのだった。
どぷどぷ、と胎内に触手の体液が大量に吐き出され、しなった身体が不意にかくんと弛緩した。
あれから延々と凌辱を受け続けた名無しのは、身も心もとっくに限界を迎えていた。
ぐったりとした身体からずるり、と触手が引き抜かれた途端、すっかり緩んだ穴からぼたぼたと白濁が滴り落ちてゆく。
…やっと、終わったのだろうか。と僅かに気が緩んだ直後、透明な管のような触手?が代わりに挿し込まれ、絶望にギュッと目を瞑りながら身を震わせる。
それはただひたすらに奥の突き当りまで侵入を果たし、更なる奥をも抉じ開けようとぐりぐりと抉り始めた。
だめだ、そこだけはだめだ…!本能的に恐怖し、逃げを打つも容易く抑え込まれ、容赦ない突き上げにびくびく身体が跳ねる。
そして。
ぐぽん、と嵌ったのを感じ、かひゅ、と息が漏れた。
次いで、何かが放たれ胎内を満たしてゆくのを感じ、掠れた悲鳴を上げた。
何を施されているのか、透けて見える箇所へと視線を向けたのは半ば無意識だった
歪な黒い粒を覆う半透明のゼリーのような物体が幾つも連なって透明な管を通過している。それは随分とカエルの卵に酷似していた。
卵。今次々と自分の腹に詰め込まれているのは触手の卵だ。
理解してしまった事実に名無しのは恐怖でガクガクと打ち震える。
だって、もしこれらが孵ってしまったら、自分はどうなってしまうのか。
精神的ショックに耐え切れなかった意識が暗闇へと落ちてゆく。
これがすべて夢であってくれたなら。そんな有り得もしない願望を抱きながら、名無しのはつかの間の安寧を求めて意識を手放した。
母体の腹はすっかり妊婦のように膨れあがった。直後、役目を終えた管の触手がぐぽん、と引き抜かれ、ビクン、と大きく跳ねた身体に逆流を防ぐための栓代わりかつ卵に栄養を注ぐための触手を突き立てた。
すっかり仕上がった苗床を持ち帰ろうとして、今更ながらに拘束が邪魔だなと気づき、それのみを腐食させ取り去った。
ぐったりとした母体をいっそ恭しく運びながら巣へと向かう。どうにもこの生物は母体に適しているものの脆く壊れやすいのだ。
まあ何故か定期的に補充してくれるので助かってはいるが。
手遊びに注いだ栄養が卵に行き渡るよう攪拌し、びくびく震える素直な反応を愉しみながら、さて今回の苗床はどれだけ保ってくれるかなと足取り軽く巣を目指した。