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本澤宏介「ぉぇ~……うぷっ」

本澤宏介の背中を一生懸命擦った。

本澤宏介「ごめんね…ｹﾞﾎﾞｯ〰〰〰━━ｯ！」ボトボトボトッ

本澤宏介は黄色っぽいにおいの強いゲロを大量にあてがっていた袋に戻した。

本澤宏介「吐き気…収まんない…」

本澤宏介「ウェプッ」
（のど熱い、のど熱いあーまってやばいやばいやば）
「オエッおえ゛っゲボゲボゲボゲボｯｯ」ﾋﾞｼｬﾋﾞｼｬﾋﾞｼｬﾋﾞｼｬべちゃべちゃべちゃっ

本澤宏介は白く濁った消化しきっていないゲロを玄関で戻してしまった。

本澤宏介「はぁ…ｯｸﾞﾌﾟ　ｵﾛﾛﾛﾛｯ」

本澤宏介「ふ……ぅぷ、う、ぐ…おえぇっ！っえ゛…ぅえっ、うえぇぇぇぇっ！」
ﾄﾞﾎﾞﾄﾞﾎﾞｯ  ﾄﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ
本澤宏介「はぁっ、はーっぇ゛、ぐ…ぅぶえっ、ごぶっ」
ﾊﾞｼｬｯﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ...
本澤宏介「げほっ、ぉえ゛っ！……は、ぁ…………」

本澤宏介は帰り道で、日中から僅かに感じていた吐き気が悪化し、今にも決壊を迎えそうだった。

堪えようとしても「うっ、うっ」という声が漏れてしまう。

本澤宏介｢……ん、ぐぶっ……う、ぐ、ぐっ｣
(吐きたくない、吐きたくない…！)

その時だった。今まで以上に背中が大きく波打ち、大量の液体がごぼごぼっ！！と音を立てて食道をせり上がった。

本澤宏介｢ごぼぇえっ！！！！｣

ビタビタッ！！ビチャビチャビチャッ！！！

どばっと滝のように溢れた液体は手では到底間に合う量ではなく、指の間を勢いよく飛び出した。

本澤宏介｢うっ、ぐっ、うぶっ…！ごっ、げぶぉっ！！！！｣

まだまだ初夏だと油断していた。水分補給も怠っていた。異変に気付いたときには遅かった。

頭が痛い。目眩がする。脈が速い。失神しそうになりその場に膝をついた。
意識を失うまいと必死に耐えていると、吐き気がこみ上げてきた。しかし、身体には吐き出し切る力が残っていない。

ぼやけた思考と視界の中で、痛む頭に自分の嘔吐く声だけが何度も響いた。

本澤宏介「ぉえ゛、げほッ……はぁ、ッ、ぅぐ……！」

本澤宏介がリビングで気持ち悪そうにしている。

｢辛い？｣と聞くと、｢うん｣とだけ返された。

本澤宏介をトイレに連れていくと、本澤宏介は嘔吐し始めた。

本澤宏介｢うぇっ…ｺﾞﾎﾞｯ…おぇっ…｣

本澤宏介は茶色でトロトロとしたゲロを大量に吐いた。

本澤宏介｢ひっく…｣

全く思い当たる節がないのに、さっきから嘔吐と腹痛が止まらない。恐怖と不快感と脱水症状で眩暈がしてくる本澤宏介

さっきまで眠っていた本澤宏介が両手で口を覆って「ぐぅっ！ぇぐ、」と吐き気に抗っている。
我慢しているが、出すまで治まらないだろう。袋を渡してやると、
「エッ…はぁ…はぁ…げぇっごぽっ！え゛ぇっ！ぉぇええっ！」
ボトボトボトボトッ!!
茶色の液状の吐瀉物を吐いてしまった。
水を飲ませようとしたが再び「はぁっ…はぁっ…」と口を押さえた。

本澤宏介がお腹をさすりながら座り込んでしまった。
「きもちわるいぃ…はっ…はぁっ…う、ぉええええっ！」
ボトボトボトボトッ！
「はー…はー…げえ、え゛ぇっ！」
ジャボボボッ！ビシャビシャ!!
口をおさえたハンカチをびしょびしょにして、さっき食べたものをそのまま全てとめどなく吐いた。
「やだ…ぅえぇっ！げろろろろっ！げええっ!!」
ビシャビシャッ……ゴボボッバシャバシャ！