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終わらない冬を繰り返す、雪深い土地の言伝えです。凍える程、寒い夜に生まれた子は、稀に身体に霜を付けて生まれます。その霜は成長と共に、美しい結晶の角へと形を変えますが、身体は大凡人の体温には程遠く、酷く冷たい身体はまるで、氷の様でありました。彼等は、寒さは一切感じませんが、体温で火傷を起こす為に、人と触れ合う事が出来ません。熱で身体を病む彼等は、物心着くと村を離れ、雪原を彷徨う「結晶の旅人」になるのでした。
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