【R18】戻るための条件

診断結果胡散臭い研究者風の男に変な薬を全身にかけられたhrnは、突如女性の体に変えられてしまった。
元に戻るためには三つの条件をすべてクリアしなければならない。

まずは一つ目。
媚薬成分の含まれた煙が充満する部屋で一日を過ごすこと。
但し、24時間が経つまでイッてはいけない。

何もない無機質な部屋の中で、その目に溢れんばかりの涙を溜めたhrnは荒い息を繰り返していた。全裸の状態で膝立ちになり、両腕は後ろに向かって壁から伸びる鎖に繋がれている。こんな拘束は聞いていない。約束が違うと文句を言いたいところだが、今のhrnにそんな余裕は欠片もない。何時間も媚薬を吸わされ敏感になっているというのに、手首にがっちりとつけられた手錠から微弱な電流が流れ続けている。乳首をピンと立たせ、すでに膝下に大きな水たまりを作っているhrnは…

24時間が経ち、男が部屋に入ると、hrnはジャラジャラと鎖を鳴らし腰を振っていた。正気は残ってないようだ。わずかな空気抵抗で何度も浅くイキ続けている。「イキたい…もっと…」そう呟き続けるhrnを嗤い、男は黙って部屋を後にした。

さらに二つ目。
30分間エアロバイクを継続して漕ぎ続けること。
但し、継続時間が30分を超えるまでイッてはいけない。

人もまばらなジムに放り込まれたhrnは指定されたエアロバイクに跨り電源を入れた。この程度なら余裕だと漕ぎ始めた途端、股の部分に振動を感じピタリと足が止まる。どうやら股の部分に柔らかい起毛が車輪のような形でついていて、ペダルを漕ぐのに合わせて回転するようだ。悪趣味だと顔を顰めながらもhrnはゆっくりと漕ぎ始める。さっさと終わらせようと思っていたhrnだったが、延々と続く刺激に体は反応し始め…

足を止めると時間がリセットされてしまう。それならばと、逆に力をこめてペダルを漕ぐとさらに刺激は強くなりあっさりとイッてしまった。しかも勢いがついてしまって脚が止められない。だらしない顔を晒しながら漕ぎ続け、イキ続けたhrnは、30分が終わると同時にその場に倒れこんだ。

最後の三つ目。
見えない何かから逃げること。手段は問わない。
但し、逃げ切るまでイッてはいけない。

見えない何かが何なのかは分からない。けれども確かにどこからか視線は感じる。ねっとりと絡みつくいやらしい視線。部屋を飛び出したhrnは駅前に向かった。逆に人の多い場所なら簡単に襲われることはないのではという考えからだった。ところが、着いて早々にそれが浅はかだったと思い知らされることになるとは。誰にも触られてないはずなのに、肌の上を何かが這いまわっている。それが過ぎた箇所が順に熱を帯びていき、もう立っていることもできない。口元を押さえ、真っ赤な顔をして花壇の隅に座り込むhrnを隣に座っていた男がチラチラと見ている…

ズンと奥深くを突かれる感覚に、hrnの体が跳ねた。挿れられた、と感じるのに目の前には誰もいない。隣にいる男が心配そうに覗き込んでくる。こんな所で痴態を晒すわけにはいかないと思うのに、激しく奥を突き上げられるたび腰が跳ね堪えきらない声が漏れる。『大丈夫ですか？』と肩に触れられた瞬間、限界を迎えてしまったhrnは衆目の中、潮を噴き絶頂してしまった。

……
…

『さて、どうして欲しい？』

自分の体をこんな風にした張本人にそう言われ、hrnは…

「俺を…いえ、私をあなたのメスにしてください」と微笑んだ。