探索者の死様【 COC 】 - みんなの診断結果

キノはぼうとした思考の縁、自身が何をして居るのかも理解出来ぬ儘手にしたナイフを喉に押し当てる。薄れて往く意識の中最期に見た景色はじわりと地に拡がり行く朱の絨毯。生暖かなそれを視界の端に捉えながらキノの思考は途切れた。

おはるが漸く自身の変化に気付いた頃、刻は既に遅く。脳内を侵食する邪神の声にその思考を掌握される。薄れて往く意識の中最期に見た景色は伝う滴に頬を濡らし自身の傍らから離れようとしない同行者の姿だった。

サーノッシュは背後から受けた身体を貫く様な鋭い痛みに酷い目眩を覚える。薄れて往く意識の中最期に見た景色は自身より先に事切れた同行者の姿。"独り"を真に感じながらサーノッシュは双眸を伏せた。